会社データ

会社名:UnionBank of the Philippines(ユニオンバンク オブ ザ フィリピンズ)
国:フィリピン
設立:1968年8月16日
本社所在地:UnionBank Plaza Meralco Avenue cor. Onyx & Sapphire Sts. Ortigas Center, Pasig City 1605 Philippines
ホームページ:https://www.unionbankph.com/

会社紹介

UnionBank of the Philippinesは、フィリピンで食品、電力・エネルギー、不動産、金融などの事業を手掛けるコングロマリットであるAboitiz(アボイティス)のグループの傘下にあるフィリピン最大の銀行の一つである。
同行は、フィリピンペソに連動した独自のステーブルコイン(法定通貨などを担保とし、対象となる法定通貨の値動きに連動する価格の変動幅が小さい仮想通貨)「PHX」を発行している。
そして、フィリピン国内の銀行で初となる、仮想通貨での振り込み、国内送金や償還取引に成功した。

導入背景

フィリピンでは、多くの人が海外へ出稼ぎに行き、外貨を稼いでいる。そして、稼いだ外貨は母国の家族に送金している場合が多い。
しかし、フィリピンでは金融インフラの整備が不十分な地域があり、そういった地域にある地元銀行の中には銀行間ネットワークに加盟していない銀行も存在している。また、農村地域では、70%もの住民が口座にアクセスできない状況にあるという。
そのため、送金サービスの需要は高いものの、安全性・コスト・送金速度などの面が課題となっている。
そこで、UnionBank of the Philippinesは、前述した課題を解決するためにブロックチェーン技術を活用した独自のプラットフォームを開発した。

概要

【金融・保険】ブロックチェーン技術を活用した送金システム【事例】
「UnionBank of the Philippines」は、アメリカ合衆国のブロックチェーンテクノロジー企業「ConsenSys Inc.(コンセンシス株式会社)」と協力することで、ブロックチェーン技術を活用した送金プラットフォーム「i2i」を開発した。
同プラットフォームでは、ブロックチェーンを用いることにより、安全で低コストかつ迅速な送金システムを構築することが可能である。
「i2i」は、「UnionBank of the Philippines」と銀行間ネットワークに加盟していない国内の地方銀行や口座にアクセスすることが困難な地域住民を繋ぐ、金融インフラとして期待されている。
この送金プラットフォームでは、同行の発行する「PHX」と呼ばれる仮想通貨を用いて取引が行われる。「PHX」は、フィリピンの法定通貨である「フィリピンペソ」の価格と連動したステーブルコインであり、ビットコインなどの仮想通貨と比較して価格の変動が小さいことが特徴である。「PHX」は、同行の口座から購入できる他、フィリピンペソと交換も可能である。
実証実験では、同行と提携するフィリピン国内の3つの地方銀行の間で、実際に「PHXを使用して振り込み、国内送金や償還取引が行われた。

2019年7月には、シンガポールの「OCBC Bank(オーバーシー・チャイニーズ銀行)」と共同で、シンガポールの銀行からフィリピンの地方銀行への仮想通貨を用いた国際送金の実証実験に成功しており、今後は海外展開も視野に入れているという。

ブロックチェーンの説明

「i2i」プラットフォームでは、「ConsenSys Inc.」の開発した「Kaleido Blockchain Business Cloud(カレイド ブロックチェーン ビジネス クラウド)」と呼ばれるEthereum(イーサリアム)ベースのエンタープライズ向けブロックチェーンプラットフォームサービスが採用されている。
同サービスは、企業向けスマートコントラクトの課題を解決するために作られたブロックチェーン技術である「Enterprise Ethereum(エンタープライズ イーサリアム)」を採用した初めてのSaaS(サービスとしてのソフトウェア)である。

使用技術

Ethereum(イーサリアム)
コンセンサス アルゴリズム:Proof of Work
言語:Go C++ Rust Solidity

参考URL・文献

Home | Unionbank of the Philippines
https://www.unionbankph.com/

UnionBank launches own cryptocurrency
https://www.philstar.com/business/2019/07/26/1937802/unionbank-launches-own-cryptocurrency

フィリピン初、大手銀行がステーブルコイン発行。口座を持たない人や出稼ぎ労働者の利用視野
https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1199156.html

Top-10 Philippine Bank Launches Its Own Fiat-Pegged Stablecoin Cryptocurrency
https://www.ccn.com/top-10-philippine-bank-launches-its-own-fiat-pegged-stablecoin-cryptocurrency/

フィリピンの大手銀行、ステーブルコインを発行──ペソに連動、準備金で裏付け
https://www.coindeskjapan.com/16014/

フィリピンのユニオンバンク、ステーブルコイン発行で中央銀行BSPの承認を取得
https://cointyo.jp/article/10007140

Blockchain Technology Solutions | Ethereum Solutions | ConsenSys
https://consensys.net/

Project i2i: An Ethereum Payment Network Driving Financial Inclusion in the Philippines
https://media.consensys.net/project-i2i-an-ethereum-payment-network-driving-financial-inclusion-in-the-philippines-233e5eda135e

AWSとConsenSys、ブロックチェーンソリューション「Kaleido」を発表
https://japan.zdnet.com/article/35119215/

類似サービス

JPモルガン、ステーブルコイン活用の機関投資家向け高速送金システムで送金テストに成功
https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1169899.html

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